製法の特徴
1757年の免許を持つ「アイルランド最古級の蒸留所」。水車と蒸気機関が残る産業遺産のような建屋で、19世紀の小型ポットスチルを再稼働させた「動く博物館」である。
歴史
1757年に免許を得たブルスナ川のほとりの蒸留所は、地域の誇りとして約200年稼働した後、1953年に力尽きた。しかし町の人々は免許を失効させないため、毎年わずかな「名目上の蒸留」を続けて免許を守り抜いた——この執念が実り、2007年、クーリー蒸留所のジョン・ティーリングのもとで54年ぶりに蒸留が再開された。復活に使われたのは1830年代製とされる現存最古級のポットスチルで、「世界最古の稼働スチル」と紹介される。水車が回る石造りの蒸留所は産業遺産としても貴重で、現在はサントリーグローバルスピリッツ傘下。小さな町が半世紀守り続けた火が、いま世界ブランドの一員として燃えている。
代表銘柄
キルベガン / キルベガン シングルグレーン