製法の特徴
「ローランドの女王」と呼ばれた伝説の閉鎖蒸留所が、2023年に奇跡の復活。3回蒸留とワームタブ冷却という矛盾する組み合わせ(軽さと厚みの両立)を受け継ぎ、花束のような香りを再現する。
歴史
1840年、フォース・クライド運河のほとりに創業。3回蒸留が生む軽やかさとワームタブ由来の厚みを併せ持つ酒質は「ローランドの女王」と讃えられたが、1993年、UD社の合理化で閉鎖された——愛好家が「20世紀最大の損失」と嘆いた伝説の幕引きである。閉鎖後も在庫ボトルは高騰を続け、神格化が進んだ。2017年、グレンゴインを擁するイアン・マクロード社が商標と在庫を取得し、盗難で失われていた銅器も新造して2023年に再稼働。「女王の帰還」は世界のウイスキーニュースの一面を飾った。旧蒸留所の酒質をどこまで再現できるか——30年の空白を越える再現実験として、業界全体が熟成の時を見守っている。
代表銘柄
ローズバンク30年(旧原酒) / ローズバンク31年(旧原酒)