第4章の最終回です。好みを言葉にし(13回)、一本目を選び(14回)、育て方を学びました(15回)。二本目からは「選ぶ」が「集める」に変わり始めます。といっても難しい話ではありません。戦略は2つしかないのです。

01 戦略A — 横に広げる

一本目と違う産地・違う個性を選ぶ戦略です。スペイサイドの次はアイラ、バーボンの次はジャパニーズ。振り幅が大きいほど、2本の対比で両方の個性がくっきり見えます。「世界地図を塗っていく」楽しさで、初心者の二本目としては王道です。

02 戦略B — 縦に登る

同じ蒸溜所や同じ系統の中で、年数や度数を上げる戦略です。グレンフィディック12年の次に15年。同じ家系の中の違いは、熟成や樽の効果を最も純粋に教えてくれます。「この蒸溜所を極める」という深掘りの喜びがあり、好みがはっきりしてきた人ほど満足度の高い選び方です。

03 章クリアと第5章の予告

おめでとうございます、第4章クリア。あなたはもう、自分の言葉で選び、育て、比べられる人です。最終章はいよいよ「深めて、楽しむ」——香りを言葉にするテイスティング、味の8割を決める樽の物語、バーのカウンターへの初挑戦。ウイスキーが一生の趣味になる4回です。