製法の特徴

バーボン樽とシェリー樽のダブルカスク熟成を看板とし、チョコレートやレーズンにたとえられる甘く滑らかな酒質。樽出し原酒をそのまま詰めるカスクストレングス「アブーナ」は同蒸留所の思想を象徴する一本。

歴史

スペイ川支流ラワー川のほとり、聖ダンスタンの泉が湧く地に立つ。1879年に地元の銀行家ジェームズ・フレミングが再建し、「Let the deed show(行いをもって示せ)」という彼の信条は今もブランドの銘として刻まれる。フレミングは私財で村に病院や橋を築いた篤志家で、地元アベラワー村との結びつきの深さでも知られる。20世紀にはフランス市場でいち早く人気を確立し、「フランス人が最も愛するシングルモルト」の一つと称されてきた。シェリー樽由来の甘美さを軸にした味づくりは、食後酒文化を持つ大陸圏の嗜好と響き合った好例といえる。

代表銘柄

アベラワー12年 ダブルカスク / アベラワー アブーナ / アベラワー16年