製法の特徴
「フォギーモス(霧の湿原)」と呼ばれる原野に立ち、草原と青りんごを思わせる清冽でクリーンな酒質を持つ。デュワーズの重要なキーモルトで、地元では古くから「オルトモアを一杯」が合言葉だったと伝わる。
歴史
1896年、ベンリネスの麓の湿原地帯に創業。周囲は密造時代に絶好の隠れ場所だった霧深い原野で、蒸留所名はゲール語の「大きな小川」に由来する。地元の酒場では銘柄名でなく「A dram of the Buckie road(バッキー街道の一杯)」と注文されたと伝わるほど、早くから土地に根づいた存在だった。1923年からデュワーズ帝国の一員となり、以来ブレンドの心臓部を担う。1970年代の再建で外観は無骨な近代建築となったが、中身は端正なスペイサイドの典型を守り続ける。2014年のシングルモルト本格展開で「霧の中の隠れた名酒」がようやく表舞台に出た。
代表銘柄
オルトモア12年 / オルトモア18年