製法の特徴
スペイサイドの母なる山ベンリネスの中腹、標高200メートル超に立つ。部分的な3回蒸留とワームタブ冷却を長く用いた複雑な製法で、重く芳醇な「ミートィー(肉的)」な酒質を生んできた。
歴史
1826年創業(1835年に洪水被害で移転)。蒸留所が抱くベンリネス山は標高840メートル、スペイサイドの蒸留所群を見守るように聳え、山頂からは「7つの州と116の蒸留所が見える」と語られてきたウイスキー聖地の霊峰である。仕込み水は山の湧水スコラン・バーン。20世紀を通じてジョニーウォーカーやクロフォードの構成原酒として働き、2.5回蒸留と呼ばれる独特の部分3回蒸留システム(2007年まで)が生む濃密な酒質は、ブレンダーの間で「小さなモートラック」とも呼ばれた。公式ボトルは希少だが、ボトラーズ経由で出会う熟成品は愛好家の隠れた楽しみとなっている。
代表銘柄
ベンリネス15年(花と動物シリーズ) / ボトラーズ各社リリース