製法の特徴

ポートエレンと並ぶ「二大復活伝説」。1970年代に生産されたワクシーでスモーキーな原酒が神話的評価を受け、2021年、当時の設備を修復して38年ぶりに蒸留を再開した。

歴史

1819年、サザーランド公爵領に創業(旧名クライヌリッシュ)。1967年に隣へ新蒸留所が建つと「ブローラ」と改名され、1983年に閉鎖された。だが1970年代前半、アイラの干ばつを補うため例外的に生産されたヘビーピート原酒が、後年「ハイランドとアイラの奇跡的な融合」として神格化される——閉鎖蒸留所の残存ボトルはオークションで数十万〜数百万円の値を呼び、「飲めた者が自慢できるウイスキー」の代名詞となった。2021年、ディアジオが石積みの建屋と往年のスチルを丹念に修復して再稼働。40年近く眠った設備が再び蒸気を上げた日、蒸留所には当時の職人の子孫たちが招かれた。復活第一世代の原酒が世に出る日を、世界の愛好家が静かに待っている。

代表銘柄

ブローラ(年次スペシャルリリース) / ブローラ トライプティク