製法の特徴

蝋(ワックス)を思わせる独特の質感「ワクシー」で知られる、ブレンダー垂涎の個性派。この蝋質は蒸留液を受けるレシーバーに堆積する油分に由来するとされ、あえて設備を完全には磨き上げない運用が語り草となっている。

歴史

起源は1819年、後のサザーランド公爵が領地に建てた蒸留所に遡る。ハイランド北部の羊毛産業への転換で農地を追われた小作人の歴史(ハイランド・クリアランス)と深く結びついた土地に立つ。1967年、需要増に応えて隣に新蒸留所が建設され、旧施設は「ブローラ」と改名(1983年閉鎖、2021年に伝説的復活)。新生クライヌリッシュはジョニーウォーカーの重要なキーモルトとして君臨し、特に上級品ゴールドラベルの骨格を担うとされる。沿岸の潮気とワックス質が重なる酒質は、シングルモルトファンの間で「知る人ぞ知る名酒」として支持が厚い。

代表銘柄

クライヌリッシュ14年 / クライヌリッシュ ディスティラーズエディション