製法の特徴

重厚で肉厚な「シェリー向きの原酒」をつくるブレンド用の名脇役。ジョニーウォーカーへの供給が大半を占め、公式ボトルは花と動物シリーズの16年がほぼ唯一という寡黙な存在。

歴史

1852年、ベンリネス山麓の緑深い谷間に創業。ゲール語で「緑の谷」を意味する。1884年、スコットランドの蒸留所として初めてパゴダ屋根(キルン換気塔)を戴いた蒸留所とされ、後にスコッチの象徴となるあの反り屋根はここから広まった——考案者は建築家チャールズ・ドイグである。20世紀初頭には自前の蒸気機関車「ダルユーイン1号」が原酒と石炭を運び、鉄道とウイスキーの蜜月時代を象徴する存在だった。生産量の大半は今もブレンド用で、シングルモルトとしての露出は少ないが、シェリー樽と相性の良い骨太な酒質はボトラーズ市場で静かな人気を保ち続けている。

代表銘柄

ダルユーイン16年(花と動物シリーズ) / ジョニーウォーカー(キーモルトとして)