製法の特徴

18世紀の紡績工場を転用した蒸留所で、テイス川の水流による自家水力発電で操業する「電力自給の蒸留所」。ワックス質と蜂蜜の混じる有機的な酒質で、オーガニック認証ウイスキーの先駆けでもある。

歴史

建物は1785年、産業革命の細糸紡績工場としてリチャード・アークライトの設計思想のもと建設された。ヴォールト天井の巨大な糸倉庫はそのまま熟成庫となり、一定の温湿度を保つ「天然のセラー」として機能している。紡績業の衰退を受け、1965年に蒸留所へ転身。テイス川の水を動力・仕込みの両方に使い、発電した電力の余剰を売電までする自立ぶりは、サステナブルが叫ばれる遥か前からの伝統である。1974年蒸留の原酒がオーガニック認証を受けるなど先進的な取り組みも多い。映画『天使の分け前』(ケン・ローチ監督)の舞台の一つとなり、労働者の町の蒸留所という気風を今に伝える。

代表銘柄

ディーンストン12年 / ディーンストン ヴァージンオーク / ディーンストン18年