製法の特徴

バランタインの「指紋」と呼ばれる中核モルト。草原と洋梨を思わせる軽快な酒質で、2004年に完全建て替えられた最新設備が、伝統的な酒質を寸分違わず再現し続けている。

歴史

起源は1810年に遡るとされる古参(公認は1829年とも。諸説あり)。20世紀にはハイラム・ウォーカー社のもとでバランタイン帝国の中枢を担い、姉妹蒸留所ミルトンダフとともに「バランタインの背骨」と呼ばれてきた。1950年代には短首のローモンドスチルを導入し「グレンクレイグ」という別名義のモルトを造った実験の歴史も持つ(1981年終了)。2004年、老朽化した建屋を丸ごと建て替える大工事が行われたが、その目的は近代化ではなく「同じ酒質を安全につくり続けること」——ブレンデッドの世界では、変わらないことこそ最高の技術であることを物語る。単独ボトルは稀少で、バランタイン17年の「マスターズコレクション」名義などで時折姿を見せる。

代表銘柄

バランタイン(キーモルトとして) / グレンバーギ15年(限定)