製法の特徴
スペイ川河口近く、漁港バッキーの海辺に立つ「海縁のスペイサイド」。かすかな塩気とトフィーの甘みが交差する個性は、ベルズブレンドの重要な構成要素として知られる。
歴史
1871年、19世紀初頭から続いたトキネイル蒸留所の後継として、より良い水源を求めたアレクサンダー・ウィルソン家が建設した。20世紀前半に一家が破産した際、地元バッキーの町議会が蒸留所を丸ごと買い取り、「自治体が所有した稀有な蒸留所」という珍記録を残した(1938年にベル社へ売却)。スペイサイドに区分されながら立地はほぼ海辺で、河口の汽水域とマリーファースの海風が、内陸のスペイサイドとは一線を画すソルティな含みを与えるとされる。生産の大半はベルズおよびジョニーウォーカー向けで、公式ボトルは花と動物シリーズの14年が細々と続く「ブレンドの働き者」である。
代表銘柄
インチガワー14年(花と動物シリーズ) / ベルズ(キーモルトとして)