製法の特徴
1983年の閉鎖後、残された原酒が神格化された「カルトウイスキーの帝王」。2024年、ディアジオの巨額投資で再稼働。旧スチルを再現した「フェニックススチル」と実験用スチルの二本立てで新時代に挑む。
歴史
1825年創業。19世紀にはスピリットセーフの実用化試験が行われるなど技術史に足跡を残し、20世紀は島の玄関港ポートエレンの顔として働いたが、1983年の業界大不況で閉鎖された。皮肉なことに伝説はそこから始まる——残された1970〜80年代原酒が驚異的な熟成を見せ、ディアジオの年次特別リリースの目玉として1本数十万円から百万円超で取引される「カルトの帝王」となったのである。併設のモルティング工場は閉鎖後もアイラ全島に麦芽を供給し続け、「蒸留所なき製麦所」として島を支えた。2024年、41年ぶりの再稼働が実現。往年のスチルを図面から再現した「フェニックス」の初留は、ウイスキー史に残る復活劇として世界中で報じられた。
代表銘柄
ポートエレン(年次スペシャルリリース) / ポートエレン ジェミナイ