製法の特徴
王立芸術院会長が設計した「建築としてのウイスキー蒸留所」。時計台のカリヨンがスコットランド民謡を奏でる荘厳な佇まいから「スペイサイドの大聖堂」と呼ばれる。酒質は端正でナッティ。
歴史
1958年、20世紀に入って初めてスペイサイドに新設された蒸留所として、ロングジョン社が威信を懸けて建設した。設計は王立芸術院会長サー・アルバート・リチャードソン。緑青の銅屋根と白い石壁、庭園、そして毎時スコットランド民謡を奏でる時計台という壮麗な建築は「ウイスキー産業の戦後復興の記念碑」と評され、現在は保存建築に指定されている。長年バランタインやロングジョンの裏方だったが、2022年、ポートアスケイグなどで知られる新興エリクサー・ディスティラーズが買収し、独立系の旗艦として再出発。壮麗な器に見合う中身の再構築が、いま最も注目される進行形の物語である。
代表銘柄
トーモア14年 / トーモア16年