第2章の最終回です。一本目が生活に馴染んできた頃、必ず訪れる問い——「次、何を買おう」。実はこの問いへの答え方には、二つの流派があります。あなたがどちらの旅を好むか、今日決めましょう。
01 縦の道 — 同じ系統を深く登る
一つ目の道は深掘りです。グレンフィディック12年が気に入ったなら、同じ蒸留所の15年へ(熟成が3年違うと何が変わるかを体験できる、最高の教材)。あるいは同じ華やか系のグレンリベット12年へ(「同じ系統の他家の味」が分かる)。縦の道の魅力は、違いが繊細だからこそ、舌が急速に育つこと。「12年と15年の差」を語れるようになった時、あなたのテイスティング能力は確実に一段上がっています。
02 横の道 — 正反対へ飛ぶ
二つ目の道は冒険です。華やか系を飲んできた人が、あえてスモーキーなタリスカー10年やボウモア12年へ。甘やか系の人が、キレのあるライウイスキーへ。横の道の魅力は、世界の広さが一撃で分かること——「ウイスキーってこんなに違うのか」という衝撃は、横っ飛びでしか味わえません。そして面白いことに、遠くへ飛ぶと一本目の理解も深まります。煙を知って初めて、「うちの一本は煙くない酒だったのか」と分かる。比較対象を持つことは、元の一本をもう一度発見することでもあるのです。
03 章クリア — あなたはもう「選べる人」
第2章、修了です。あなたは今、自分のタイプを知り、ラベルの3語を読め、一本と付き合う技術を持ち、二本目の戦略まで描けています。「何を買えばいいか分からない」——コース開始前のあの状態には、もう戻りません。さて次章は、このコースの山場です。テーマは、家をバーにすること。あなたの家の一杯とバーの一杯の差は、実はたった3つの要素で説明できます。そのうち最大の一つが——氷です。