最終回です。第1回のあなたは「ウイスキーって結局なに?」から始めました。20回を経た今、手元には産地の地図、飲み方の技術、好みの言葉、そしてテイスティングの記録があります。卒業制作は、それらを一枚に束ねること——「自分の一杯の設計図」です。

01 設計図の書き方

紙かスマホに、5行書いてください。①好みの一文(第13回)——「甘めで煙なし、軽め、フレッシュ」。②基準の飲み方(第12回)——「濃いめのハイボール」。③今の一本と次の一本(第14・16回)。④お気に入りの産地(第8回)。⑤最近のテイスティングの言葉を3つ(第17回)。——これがあなたの現在地です。この5行は、飲むたびに更新されていきます。

02 知識の地図を振り返る

第1章でウイスキーの正体(蒸溜酒・3つの箱・樽の魔法)を知り、第2章で世界地図(5大産地+新世界)を手に入れ、第3章で4つの飲み方を身につけ、第4章で選び方と育て方を学び、第5章で言葉と物語を得ました。どの回も、いつでも読み返せます。忘れることは前提——地図は忘れるたびに開けばいいのです。

03 乾杯

ウイスキーは、急がない酒です。樽の中で10年眠る酒が、あなたに速さを求めるはずがありません。分からない香りは分からないまま楽しみ、好みは何度でも変わっていい。それでは、修了です。今夜の一杯を、少しだけ丁寧に注いでください。スランジヴァー——あなたのこれからの一杯に。