製法の特徴

人口約200人に対し鹿が約5,000頭という「鹿の島」唯一の蒸留所。背の高いスチルが生む軽やかな酒質に、近年はかすかなスモークを重ねた「島らしさ」の再構築を進める。

歴史

1810年公認の古い起源を持つが、20世紀初頭に領主との対立で機材が持ち去られ、60年以上も沈黙した。1963年、島の人口流出を食い止めたい地主たちが「島に産業を取り戻す」ために再建した——雇用対策としてウイスキー蒸留所を建てるという、島嶼スコットランドらしい復活劇である。設計は名匠デルメ=エヴァンス。作家ジョージ・オーウェルが『1984年』を書き上げた島としても知られ、蒸留所は彼の滞在した年にちなむ「1984」など文学的な限定品も出してきた。一島一蒸留所ゆえ「ジュラの味=島の味」であり、島民のほぼ全世帯が何らかの形で蒸留所と関わるという、共同体とウイスキーの結びつきの現代的な見本である。

代表銘柄

ジュラ10年 / ジュラ ジャーニー / ジュラ セブンウッド