連続式蒸留機が生んだ軽やかなグレーンウイスキーと、個性の強いモルトウイスキー。この二つを組み合わせる発想から、ブレンデッドウイスキーが生まれました。1860年の酒税法改正で保税倉庫内でのブレンドが認められると、エディンバラの酒商アンドリュー・アッシャーらが先駆けとなり、品質の安定した飲みやすいウイスキーとして人気を集めます。ジョニーウォーカー、デュワーズ、バランタインなど、雑貨商や食料品店から身を起こしたブレンダーたちのブランドが次々と登場し、スコッチは労働者の地酒から世界に輸出される商品へと姿を変えました。今日でも世界で飲まれるスコッチの大部分はブレンデッドであり、その原型はこの時代に完成したものです。