クラッシュアイスは細かく砕いた氷のこと。表面積が大きいため急速に冷え、見た目にも涼やかで、夏の飲み物やカクテルで活躍します。専用器具がなくても、家庭で数十秒あれば作れます。
01 もっとも手軽な方法
丈夫なジッパー袋に氷を入れ、空気をしっかり抜いて口を閉じます。それを布巾で包み、麺棒やすりこぎで叩く。布巾で包む理由は2つあり、袋が破れるのを防ぐことと、砕けた氷や袋が飛び散るのを防ぐことです。力任せに一点を叩くのではなく、全体を軽く何度も叩くと粒が揃います。数十秒で、粗めのクラッシュアイスができあがります。
02 専用の道具を使うなら
昔ながらの帆布袋(アイスバッグ)と木槌の組み合わせは、いまも合理的です。布が溶けた水気を吸うため氷がべたつかず、粒が揃いやすい。フードプロセッサーやブレンダーは手軽ですが、刃の摩擦熱で氷が溶けやすく、水っぽい仕上がりになりがちです。氷を「砕く」道具と「刻む」道具は別物だと考えてください。
03 安全上の注意
包丁やアイスピックで無理に砕くのは避けてください。特に冷凍庫から出したての硬い氷は内部に応力が残っており、割れる方向が読めません。刃物が滑れば大きな怪我につながります。必ず布で包み、平らで安定した台の上で、体重をかけすぎずに作業する。この3点を守れば、クラッシュアイスづくりは安全な作業です。
04 水気を切ってから使う
砕いた直後のクラッシュアイスは、表面に溶けた水をまとっています。そのままグラスに入れると、その水がそのまま薄まりの原因になる。ざるや茶こしに空けて数秒水を切るだけで、仕上がりの締まりが変わります。バーでも、砕いた氷は一度水気を切ってから使うのが基本です。ほんの数秒の作業ですが、カクテルの輪郭がはっきりする効果があります。逆に、あえて水気を残して全体をなじませたい飲み方もあります。ミントジュレップのように霜をまとった状態が身上のカクテルでは、水気を切りすぎないほうが雰囲気が出る。目的によって使い分けてください。