南アルプスの麓、山梨県の広大な森の中に、白州蒸溜所はあります。標高約700mの高地、清冽な水、そして深い森——サントリーが山崎(専用記事)に続いて1973年に築いた、二つ目の蒸溜所。「森香るウイスキー」と呼ばれる、爽やかで清々しいその個性は、この環境から生まれた。白州蒸溜所の物語と味を、深く解説します。森が育てたウイスキーの話です。

01 森を選んだ蒸溜所

白州の最大の特徴は、その立地——南アルプス甲斐駒ヶ岳の麓、深い森の中にあることです。1973年、サントリーは、山崎とは異なる個性の原酒を求めて、この高地の森を選んだ。標高が高く冷涼な気候、南アルプスの花崗岩層で磨かれた軟水(専用記事の水)、そして森の澄んだ空気。この環境が、山崎とは違う、爽やかで軽やかな原酒を生む。「森の蒸溜所」は、単なるイメージでなく、味を決める実質的な要素。白州は、日本の豊かな自然の中に、意図的に置かれた蒸溜所なのです。

02 自然との共生

白州蒸溜所は、自然との共生を体現しています。広大な敷地の多くは森として保全され、野鳥の森(バードサンクチュアリ)もある。水を守るために森を守る——ウイスキー造りの命である水(専用記事)は、健全な森があってこそ。この姿勢は、現代のサステナビリティ(専用記事)の先駆けとも言える。蒸溜所見学(専用記事)では、この森の環境を体感でき、なぜ白州がこの味なのかを肌で理解できる。ウイスキーが、その土地の自然と切り離せないこと——白州は、それを最も美しく示す蒸溜所の一つなのです。

03 森の一杯

白州は、日本の自然が生んだウイスキーです。南アルプスの森、清冽な水、冷涼な空気——これらすべてが、あの爽やかな一杯に溶けている。山崎(専用記事)が華やかな都の美なら、白州は清々しい森の美。同じサントリーの、対照的な二つの個性は、日本のウイスキーの幅の広さを示す。白州のハイボールを一杯、あるいはロック(専用記事)で。その爽やかさの中に、南アルプスの森を感じてほしい。都会の喧騒の中でも、白州の一杯は、あなたを一瞬、深い森へと連れて行ってくれる——それが「森香るウイスキー」の魔法です。