この連載で唯一の「乗り換え組」です。藤井さん(仮名・30歳)は住宅業界の現場監督で、奥様と3人のお子さんの5人家族。バーには行ったことがなく、ハイボールにはまったきっかけは、そもそも別メーカーの透明氷メーカーでした。「その前まで、別のメーカーの『透明氷作れますよ』的なのを使ってて。それを使い始めて、ハイボール飲んでみるか、的な感じで」。つまり透明氷の価値は購入前から知り尽くしていた人。その人がなぜ乗り換えたのかが、この記事の本題です。※本記事は、MALTICE販売元の株式会社Balloonが実施した購入者インタビューをもとに構成しています。発言は本人の言葉を、意味を変えない範囲で表記のみ整えて掲載しています。お名前はプライバシー保護のため仮名です。

01 冷蔵庫の自動製氷では、追いつかなかった

始まりは、どの家にもある冷蔵庫の自動製氷機の氷でした。飲む時は1日4〜5杯。「溶けるっていう意味で、どんどん薄くなっちゃうなってのは思ってて」、しかも消費に製氷が追いつかない。かといって袋の氷を買う習慣はありませんでした。「氷に、今までお金を使うっていう価値観があんまりなかった」。そこで専用の製氷器を探し、最初に買ったのが別メーカーの透明氷メーカーだったのです。

02 他社製品の1年: 「本当、取り出せなかったっすね」

その製品でハイボールの楽しさには目覚めたものの、不満は積み上がっていきます。第一に取り出し。「割と最初から思ったんですけど、あれ、すっごい取り出しづらいんですよね」「本当、取り出せなかったっすね」。説明書には「冷凍庫から出して少し放置してください」とあるものの——「実際問題、放置するかって言うと、その場で出そうとするんですよね」。第二に耐久性。「ずっと使ってると変形してくるんですよね。外のプラスチックみたいなところが」。第三に生産能力。1回に1本、24時間。「あんまり毎日使えないなっていうのもあって」。毎日飲む人にとって、1日1本は決定的に足りませんでした。

03 「クラファンが始まったタイミングが、刺さったタイミングだった」

不満がピークだった頃、Instagramの広告でMALTICEの最初のクラウドファンディングを知ります。「ちょうどそのクラファンが始まったタイミングが、自分的に刺さったタイミングなんですよね」。刺さった言葉を聞くと、迷いなくこう答えました。「取り出しやすさと、2本ってとこですね」。前の製品の二大不満、そのままです。「謳い文句的に『取り出しやすい』っていうのが確かあったと思うんですよね。で、あ、取り出しやすいんなら、クラファンでせっかくなら乗ってみるかな、で」「その取り出しやすさを、ちょっと信じてみるか、っていうので」。価格は「実際、正直高けえなとは思いました」。それでも「クラファン終わったらもっと高くなるよな」と、人生初のクラウドファンディング支援で丸型+角柱型の2個セットを購入しました。

04 「注いで、氷が入ってるように見えない」

使ってみて一番驚いたのは、透明度でした。「モルトアイスを1番初めに使い始めた時は、注いで、氷が入ってるように見えないな、って思いましたね」「透明にテンションは上がりますね。やっぱり感情的には」。ただし、藤井さんが一番の価値に挙げたのは見た目ではありません。「その溶けづらいっていうのが、1番自分的にはメリットっすね」「どっちもだけど、味が薄まりにくいのがいい、っていう方が強いっすね」。1回の氷で4〜5杯持つので、晩酌の間ずっと味が保たれる。毎日飲む人ほど効く価値です。取り出しについては「交互にやって、両側3回ずつぐらいやったら、すっと抜けるタイミングあるんすよね」とコツを自力で習得。「ちょっとコツいりますよね、結局やっぱり」「最初はちょっと苦戦したな」という正直な感想付きですが、前の製品の「本当に取り出せない」とは別次元だったそうです。

05 夜に使い、翌朝は奥さんが仕込む

いまはスティック型がほぼ毎日稼働しています(「昨日もそれで使いました」)。運用は家庭内で自然に分業化されました。「そのまんま放置して、多分翌朝ぐらいに奥さんが水入れて戻しといてくれる」。休肝日にはストックが増えていく。一方、丸型は「1個を冷凍庫に入れると、実際結構場所取るじゃないですか」で、出番がないまま眠っています。お父様にも勧めましたが——「父親にはお勧めしましたけど、『冷凍庫には入らない』って言われました」。冷凍庫のスペースは、この製品の一番現実的なハードルです。

06 「体験してなかったら、出さなかったかもしれない」

藤井さんの価格の総括は、検討中の人の本音をそのまま代弁しています。「使う前にその金額を出すっていうのが、なかなかハードル高いっすね」「その体験してなかったら、最初にその2個セットの金額は出さなかったかもしれないですね」。藤井さんの場合は、他社製品で透明氷の価値を体験済みだったから飛べた。では体験していない人はどうすればいいか——本人が挙げたのは実物との接点でした。「ビックカメラとかロフトとかに、お酒コーナーみたいなのとかあるじゃないですか。そんなところに置いてたら、なんとなく信頼性っていうか、『あ、そういう商品ちゃんとあるんだ』ぐらいに認識はすると思いますね」。それでも結論はシンプルです。乗り換えて1年近く、スティック型は昨日も使われています。