個性を残すポットスチル、純度を上げる連続式。この装置の違いが、モルトとグレーンの性格の違いを生んでいます。
01 ポットスチル — 一回ずつ、個性を残す
ポットスチルは銅製の釜で、一回ごとに仕込んで蒸溜する回分式です。効率は低いものの、原料や発酵由来の成分が多く残るため、個性の濃い酒ができます。釜の形や大きさが酒質を左右し、蒸溜所ごとの個性の源になっています。
02 連続式蒸溜機 — 止まらず、純度を上げる
連続式蒸溜機は塔状の装置で、もろみを連続的に投入して高純度のアルコールを取り出します。1830年代の発明で、大量生産と低コストを実現しました。純度が高いぶん原料の個性は薄れ、軽くクリーンな酒質になります。グレーンウイスキーの製法です。