製法の特徴
1986年、日本企業が初めて買収したスコッチ蒸留所として歴史に名を残す。かつてスコットランド最大の生産量を誇った巨人で、現在は品質重視に転じ、柔らかな果実味の「おもてなしの蒸留所」を掲げる。
歴史
1897年、インヴァネス南方の高地モナドリアス山中に創業。1970年代には23基のスチルを擁するスコットランド最大級の蒸留所となり、年間1,200万リットル超を生産する「ウイスキー工場」として君臨した。しかし1980年代の不況で経営破綻。1986年、長年の取引先だった宝酒造と大倉商事が買収し、日本資本によるスコッチ蒸留所買収の第一号となった——山崎誕生から60年余りで、日本がスコッチの造り手側に回った歴史的転換点である。以後は量から質へ転換し、スチルを12基に減らして熟成在庫の質を磨き、2000年代以降「最も改善した蒸留所」と評される復活を遂げた。従業員の多くが敷地内の社宅に住む、村のような共同体文化でも知られる。
代表銘柄
トマーティン12年 / トマーティン レガシー / トマーティン18年