湿度の影響は確実にありますが、「潮の味が移る」という説には慎重な検討が必要です。

01 海沿いの影響があるという説

アイラや沿岸部の蒸溜所には、潮気を感じる製品が多くあります。海風にさらされた樽が塩分や湿気を吸い、それが中身に影響するという説明は直感的で、広く語られてきました。ボウモアの海に面した貯蔵庫は象徴的な例です。

02 慎重な見方

一方で、樽の木材を通して塩分が中身に移行するという明確な科学的裏づけは限定的です。潮気の感覚は、ピートに含まれる海藻由来の成分や、蒸溜所の水源に由来する可能性も指摘されています。湿度の差が熟成速度に影響することは確かです。