第3章の最終回は、これまでの3回を一晩に凝縮する実験です。用意するのはウイスキー1本と、グラス、氷、炭酸、水。同じ酒がどれだけ表情を変えるか——この実験を終えると、あなたは「自分はこの飲み方が好きだ」という基準を手に入れます。基準があれば、この先どんな銘柄もその基準と比べて語れます。
01 実験の手順
①まずストレートを少量。香りを嗅ぎ、ひと口。これが「素顔」です。②次にトゥワイスアップかロック。香りの開き方と、冷たさによる変化を観察。③ハイボール。炭酸が香りをどう運ぶか。④最後に水割り。全体の調和はどうか。各ステップでメモはひと言ずつで十分——「素顔は強いが、ロックで甘くなった」のように。
02 基準の一杯を宣言する
実験が終わったら、一番好きだった飲み方を「自分の基準」として宣言してください。「自分は濃いめのハイボール派」「第2幕のロック派」——この一言が、次章の「選び方」の羅針盤になります。好みに正解はなく、宣言はいつでも更新できます。
03 第4章の予告
飲み方が身についたら、次は「何を飲むか」。第4章は選び方の章です。自分の好みを4つの軸で言葉にし、予算内で最初の一本を選び、開けた一本を最後までおいしく飲み切る——買い物が上手くなる4回をお届けします。