グレーンで調和させるのが響、モルトだけで厚みを出すのが竹鶴。ブレンドの思想が根本的に違います。
スペック比較
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|---|---|---|
| タイプ | ブレンデッド | ブレンデッドモルト |
| 度数 | 43% | 43% |
| 熟成年数 | ノンエイジ | ノンエイジ |
| 樽 | 複数樽(ミズナラ樽原酒を含む) | 複数樽(非公表分含む) |
| 参考価格帯 | 5,000〜10,000円 | 5,000〜10,000円 |
| ブランド | サントリー | ニッカウヰスキー |
※ 価格帯は目安です。詳細は各銘柄ページ( 響 JAPANESE HARMONY / 竹鶴ピュアモルト )をご覧ください。
01 響 — グレーンを含む調和
響は山崎・白州のモルトに知多のグレーンを加えたブレンデッドウイスキーです。グレーンが全体を滑らかにまとめ、幾重にも重なる香りと非常に滑らかな口当たりを生む。日本的な繊細さと調和を体現した設計で、24面カットのボトルも象徴的です。
02 竹鶴 — モルトだけの厚み
竹鶴はニッカのブレンデッドモルトで、余市と宮城峡のモルトのみで構成されます。グレーンを含まないぶん、モルトの厚みと骨格がしっかり残る。余市の力強さと宮城峡の華やかさが対比しながら共存する、竹鶴政孝の思想を映した一本です。
03 価格と入手性 — 竹鶴のほうが手が届きやすい
響ジャパニーズハーモニーと竹鶴ピュアモルトは、どちらも品薄傾向ですが、竹鶴のほうが店頭で見つけやすく価格も比較的落ち着いています。年数表記品はどちらも終売や限定化で高額になりました。贈答なら見栄えと知名度で響、自分で飲むなら入手性と飲みごたえで竹鶴、という現実的な分け方ができます。バーであれば両方を置いている店が多く、一杯ずつの比較も難しくありません。まず竹鶴を家の一本にして、響は機会があるときに、という順番が現実的です。
04 中身の設計の違い — グレーンの有無が生む質感差
響はモルトとグレーンを合わせたブレンデッド、竹鶴はモルトのみのブレンデッドモルトです。グレーンが入る響は口当たりが絹のように滑らかで、余韻も静かに消えていきます。竹鶴はモルト100%ゆえの厚みと飲みごたえがあり、余市由来のかすかな煙も感じられる。同じ「日本のブレンド技術」でも、目指す完成形がまったく違います。飲み比べるなら、まず響で滑らかさの基準を作り、次に竹鶴でモルトの厚みを確かめる順番が分かりやすい。
05 場面で選ぶ — 接待の響、晩酌の竹鶴
外さないことが最優先の贈答や接待では響が安全です。知名度、ボトルの意匠、万人受けする味わいの三拍子が揃っています。一方、自分の晩酌で飲みごたえを求めるなら竹鶴が満足度で上回ります。ハイボールにしても厚みが残り、ロックでは余市系の力強さが顔を出す。価格差を考えれば、日常は竹鶴、特別な日と贈り物は響という二本立てが、この二本の最も幸せな使い分けです。どちらか一本だけ選ぶなら、飲む頻度が高い人ほど竹鶴の満足度が効いてきます。